さあ、今日もお掃除とありがとうであなたの人生を上げましょう⤴
50年続く小さな会社の創業者ヒストリーVol.3です。
目次
【前回の振り返り】人は信頼して仕事を任されることで成長する
https://www.jyohoku.com/2016/12/29/1826/
前回の記事は、こちらをクリックして下さい
前回は、創業者の生家「加島屋」では、2階が宴会場になっていて、宴会のときは子供でも近所の人でも、誰でも良いからお運びさんとして使われていた。
そんな経験から、創業者は人を動かすコツと要領を体で覚えたのではないか?と、そんなお話をしました。
加島屋の台所事情
前回までの記事を通して読むと、加島屋は非常に大きな商売をしていて、経済的にも余裕があったのではないか?
との印象を受けた方もいらっしゃるかもしれませんが、実は全然そんなことはありませんでした。
多分、現代ほど会計に対する意識が高くなかったことや実際の貨幣経済に対する信用も今ほど発達していなかった背景もあるかと思います。
当時は、経済困窮者に対しても分け隔てなく商売をしていたらしいので、売掛回収が思うようにいかず、貸し倒れになってしまうことも少なくなかったようです。
それが加島屋としての大きな会計リスクであって、常にそのリスクに脅かされ続けていたので、むしろ台所事情は非常に苦しかったそうです。
勘定合って銭足らず
弊社創業者が自分の母親(私から見た祖母)からしみじみと言われたことで、一生頭から離れなかった言葉があると教わりました。
それは、「お前が大きくなって仕事を選ぶとき、食材を扱う仕事は避けなさい。売れ残った野菜など毎日しおれた葉っぱを一枚ずつはがしながら店頭に並べるむなしさ。酒・しょう油・サイダー・ジュースなどは、空き瓶でも棚に並べて、さも中身があるように見せる苦労。売れない生菓子は固くなってしまうので、もったいないと思いながらも捨てる悔しさ。お前にはそんな苦労はさせたくないよ」という言葉でした。
そんな母親の言葉を聞いてから、改めて加島屋の商売を見てみると、ジュースは12本売れるとようやく2本分が利益になるけど、ビンが割れたり落としたり、ほんのちょっとロスが出ると利益がパーになること。
しょう油などは、当時は量り売りの売り掛けだったので、盆暮れの集金を手伝うと「後で持っていくから」と体よく帰されて、一銭も集金ができなかくて悔しい思いをさせらること。
夏のかき氷は暑い日にはよく売れるものの、天候によらず毎日決まった量の氷を仕入れなければならず、涼しい日はお金に換わらず、みるみるうちに氷が融けていくのを眺めるしかできない歯がゆさ。
そんな商売の苦労が見えてきたそうです。
仕入れたものをお金に換えられないことの大変さ。
売れたはいいものの、お金を回収する大変さ。
そして、仕入れ先への支払いは、売掛金が回収できたかどうかに関わらず、払うべきものは待ったなしで支払わなければならないという厳しい現実という体験もあったそうです。
それはある日のこと、毎年年末が近づくと遠い親戚が訪ねてきて、その親戚には決まって精一杯のもてなしをして帰らせてたらしのですが、その様子に疑問を感じたので、両親に理由を聞いたそうです。
すると、「実は毎年この時期に借金の取り立てにくる人なんだよ」と聞かされて、腰を抜かすほど驚いたということでした。
まとめ
弊社創業者は、実家の家業「加島屋」の商売を見ながら、また実際に自分が手伝いながら毎日を送る中で、商売の厳しさを学んでいきました。
はたから見れば大きな商売をしているように見える「加島屋」も、中から見れば台所事情は火の車で綱渡りの状態、母親からは将来の仕事の選択を心配する言葉をかけられていました。
しかし、そんな苦労や経験があったからこそ、後々自分が独立起業するときには、非常に大きなヒントになったと思います。
私も創業者から「自分を大きく見せるな」「周りの見た目には惑わされるな」「商品を売ったら、すぐに代金は回収しろ」と、耳にタコができるほど聞かされていました。
その理由は、こんな原体験にあったんだなと、今ならその理由も理解できますが、聞かされた当時は「そんな当たり前のことは解ってるよ」程度にしか受け止めていなかったことを反省しています。
だから、現在の私は弊社スタッフにも、売り上げ代金の回収に関しては、非常に厳しく指導・指摘をします。それは、創業者が実体験の苦労をもって、売掛金が回収できないときの苦労を教えてくれたからです。
これからも、創業者が私たちに伝えてくれた心得を忘れることなく、地道な会社運営に活かしていく所存です。
今回も、ここまで読んでくれてありがとう!
もしも、こんな話に共感して、商売を少しずつ学んでいきたいという人がいたら、私たちと一緒に働きませんか?
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私からのメッセージ
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『人としての生きる道』と『健全な経済活動』の調和・融合、両立を目指して、
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『ありがとうの道』を提唱しています。
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弊社の商品・サービスをご利用頂けたら何より幸いです。
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